これからの現代社会を生き抜くためには「群像の感覚」を身につけることが大切です。
この「群像の感覚」というキーワードはほとんどの方が聴き慣れない言葉ですが意味はざっくり以下の通り。
・社会に出た時に自分の強みは何なのか
・自分の実力が周囲と比べてどのポジションにあるのかを客観的に見定められる能力
これからの時代を生きる者として群像の感覚ってのが必要とのこと。
客観的に自分の強みと弱みを理解してそれらを活かす判断をする。
さて、仕事における作業の価値より解決・想像に重きを置かれどんどん作業の仕事が減っていく 難しいの中になっていきますね…。解決ってほんとに胃が痛くなります。
・群像の感覚とは一体なんなのか?
・群像の感覚がなぜ現代社会で必要とされるのか?
自分なりの思考を整理します。
「群像の感覚」とは
「群像の感覚」自体は造語です。
東進ハイスクールでタレントの林修先生がとある番組でこの言葉について解説をしていました。
意味
「群像」
①絵画・彫刻などで多くの人間の集団的行動を主題として描いたもの
②多くの人々がそれぞれに生き生きと活躍している姿
「群像の感覚」では②の使われ方をしています。
「多くの人々がそれぞれに生き生きと活躍している姿」の感覚を身につけるといった感じです。
生き生きと活躍している姿という意味を少し言い換えて
「社会に出た時に自分の強みは何なのか。自分の実力が周囲と比べてどのポジションにあるのかを客観的に見定められる能力」という造語になっています。
「群像の感覚」を図解して考えてみる
ちょっと言葉で説明が難しいので例を用いて図を使います。
東大生が仕事ができるかできないか
①東大生で仕事ができる
②東大生で仕事ができない
③東大生でないが仕事ができる
④東大生でないが仕事ができない
上記の四パターンに分けます。
社会に出たら①、③の結果が求められているが学生視点や本人の視点からすると①、②を気にしてしまう。
気にする場合は「できていない」と自覚があるので特に②のポジション。
②は言い換えるとせっかく一流大学卒業の肩書きがあっても、無理やり自分を押し通し、周囲の信頼を勝ち得ていない人になります。
つまり、②のポジションに陥っている人は、自分が「できる」と思い込んでいることと、本来自分が「できる」こととの間にズレが生じているのにそのズレを自覚できていないのかもしれません。
やりたい仕事なのかどうか
①やりたい仕事で成果を出せる
②やりたい仕事で成果を出せない
③やりたくない仕事で成果を出せる
④やりたくない仕事で成果を出せない
こちらも同じで上記を4パターンに分けます。
本人視点で考えると①ができたら最高ですが現実はそう甘くない。②、③のどちらかを選択するかによって人生の幸福度が変わってきます。
②のやりたい仕事だけど自分に適性がなく成果がまったく出ないとなると好きな仕事自体が嫌いになっていきます。
③のやりたくない仕事だけど自分に適正があるのか成果が結構出るとなると仕事自体は嫌いでも評価はされ結果的に幸せになる可能性が高くなります。
評価されるようになると景色が違って見えてくるのでやりたくない仕事でも好きになってくることが多いですよね。
つまり②or③と問われた時に③を選択するべきだということです。
②、③、④を①に持っていくことも大切
自らが②、③、④を①に持っていく努力することも必要です。マインドを変えるというやつです。
ホリエモンはこの感覚が強いと思われる
①が理想のかたちですが、なかなかいきなりハマることは難しい。というか多分ないです。
どんなに楽しそうに見えた仕事でも、泥臭くやっていかなければならないことが往々にしてあると思います。
例えば、営業にしろエンジニアにしろ顧客がいる以上は顧客の要望にコミットしないといけない。
予算や工数の計算、接待、地道な調査などで本来のイメージしている業務からかけ離れたことをすることもある。
多くは②、③、④を①に持っていくことをしていく必要があるのかなと。
ちょっと余談ですが、ホリエモンこと堀江貴文さんはこの②、③、④を①にする能力が高いのではないかと考えています。
YouTubeや書籍・SNSを拝見すると「多動力」「ハマる」などのキーワードが多くとりあえずやってみて没頭するそして仕事が好きになるという順序が一般的な思考とは逆だったりします。
努力じゃなくてハマることなんだけどなあ
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 6, 2014
RT @roseroseprada: @takapon_jp 私は才能がないから努力するしかないです
また、著書「ゼロ」の中では、没頭と好きになることの関係性について以下のように述べています。
・人はなにかに「没頭」することができたとき、その対象を好きになることができる。
・人は「仕事が好きだから、営業に没頭する」のではない。順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のである。
・どうすれば没頭することができるのか?僕の経験から言えるのは、「自分の手でルールを作ること」である。
・自分でつくったルール、自分で立てたプランだったら、納得感を持って取り組むことができるし、やらざるをえない。
本の宣伝をするとこんな感じですね。ちなみにAmazonオーディオブルで聴くこともできます。
ゼロ―なにもない自分に小さなイチを足していく
多動力
あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる
まとめ:物事を俯瞰して考えるクセとポジション取りをすることが大切
・自分が「できる」と思い込んでいることと、本来自分が「できる」こととの間にズレが生じているかどうかの認知をする
・認知した場合はズレを修正していく必要がある
・②やりたい仕事で成果を出せないor③やりたくない仕事で成果を出せるの条件下だと③を選択するべき
・なんでも精力的に取り組み②、③、④を①に持っていく
「群像の感覚」を鍛えるというか強化するには、幼い頃からの物事を俯瞰して考えるクセをつけることが重要かなと考えています。
というのも、学校の勉強がいくらできようが、準備された環境の下、答えがある条件の下でが前提のことなので、このような自問自答して見つめ直すという行為は勉強ができるという方向性とは別だからです。
現代社会を生き抜くには大変ですが運営者もこの「群像の感覚」を強化して組織の中の役割を見つめ直していきます。終わり。