2020年から小学校でプログラミング科目が必修化されていますがぶっちゃけプログラミングの有用性を子どもに説明できるのか?という疑問があります。
プログラミングって難しそうだしなにがなにやら・・・
世論では「プログラミングは素晴らしい、今後世の中を支える中心的なものになる。小さいときからやっておくべきだ」といった風潮がありますが、親としてこんなふんわりした表現だと子どもにどう伝えればいいんだろうと思うときがあります。
親が理解できないものを子どもにどう納得してもらうんだろうと。いろいろ考えていて結局、親がプログラミング自体を理解できなくても環境を整えてあげることが大事なのかなと結論付けました。
プログラミングの必要性を解説していきます。
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プログラミングの必要性ってそもそもなに?
プログラミングの必要性については文部科学省などに教育の目的がつらつらとありますがプログラミングを行い身に付く能力と言えば次の3点です。
- 論理的思考力が身に付く
- 問題解決能力が身に付く
- 現状の改善や分析ができる
ちょいと、掘り下げてお話したいと思います。
論理的思考力が身に付く
プログラムコード通りに機械は実行するので、コードが正しく書かれていないと上手く動かない。どうやって自分の動かしたい処理をさせるか、そのためにどのようなコードを書くかということを考える論理的思考力が身に付きます。
問題解決力が身に付く
プログラミングをしていて、上手くいかないことなんて山ほどあると思います。これはプログラミングに限らずですが、なんで動かないのかという原因を根気良く探し、対応する必要が出てきます。
また、意図しない動作が起きてもパニックにならずに、落ち着いて判断する練習にも効果的です。
現状の改善や分析をできる
プログラミングは上記の通りで正しく命令を出さないと動きません。プログラムを書いた人がプログラムで処理することを理解できていないと上手くいくはずもないです。
なので、現状のどうやって処理しているかの把握、把握することでどうやったらもっと良くなるだろうかといった分析ができます。
親が子どもに説明ができるのか
プログラミングの効果や必要性は上記の通りですが、子どもに納得させるような説明は結構難しいのかなと思っています。
そうなんですよね・・・子どもは賢いから屁理屈が上手になってくるんですよね。
というのも、大人の世界だとプログラミングをしなくても生きていけるし、困ることがないからという意見です。
算数ができなくても生きていけるもん理論です。
親もプログラミングという行為を意識する機会がない
ぶっちゃけ、仕事として関わらない限り、意識する機会があんまり、ないです。
確かにそうですね。
スマホ、電車、自動販売機、コンビニなど、生活する上でなにかしらの処理があって結果があることがあるのは理解できますが、その中身まではいちいち理解しようとはしません。
というか複雑すぎるし、知る必要もないので当然ですが、、、コードの良し悪しなんてだから?という感じです。
なにが言いたいかというと日常の生活はプログラミングというのは見えない世界になっているということです。
これらは文部科学省の資料でも記載がされており、「プログラミングを通して、IT技術や仕組みのブラックボックス化を防ぐ」といった内容が書かれています。
見えない世界だと結局、説得力がない
現実味がないというか人間、体験しないと理解がなかなかできない生き物ですので、子どもも尚更。なので、このあたりをどう具体化して説明できるかによって変わってくるのかなあと思ったりしています。
プログラミングを「する」だけじゃダメ
プログラミングをし続けても、結局は作業になるのであんまり良くないです。
あれ?さっきまでプログラミングをすることを必要性について話していたからやればやるだけ良いものだと思っていました。
実はプログラミングという行為を学ぶことが本質ではなくプロブラミングを通してプログラミング的思考を身に付けることが文部科学省の目的になっています。
理由としてはコード書くだけならただの作業員になってしまうし、プログラミングをしてその先に意図があるのに、本末転倒になりそう。
「将来」とはお金を稼げるか否か
なんで学ぶの?将来役に立つから、役に立つとはなに?仕事としてお金を稼ぐことができるからと極論言ってしまえばここに集約されそう。
ここは個人的意見なのですが学ぶ理由は将来の仕事のためなのではと考えています。
コード書くだけなら限界がくるはず
プログラミングを主な仕事であるプログラマーの平均年収ってそんなに高くない。「プログラマー 平均年収」といったワードでググると400万円前後と出てきます。国税調査の民間給与実態調査より。
個人的には激安な給料だと思います。大卒二年目とかがそのあたりなので。どっちかというとプロジェクトをまとめるリーダーやサービスの概念を作り出せる仕事の方が年収は高くなりがち。
例えば「プロジェクトマネージャー 年収」でググると低くても600万円以上〜が求人があります。
現場のプログラマーよりマネジメントをする方が給料が高くなるのですね。
プログラミングに限らずゼロからイチを作ることを目標にすること
プログラミングに限らずですがゼロからイチを考えられる人はやっぱし強い。プログラミングを通して目指すところはここじゃないかなと思います。
まとめ:親が理解できずとも環境は与えるべき
子どもは親を選べないし環境も選べないです。そのため、親としてできることは理解や説明ができなくても環境は整えてあげることが最低限の役目です。
つまりは環境整備ですね。具体的には、プログラミング教室に通うなどの場を設けてあげることが良いと思います。プログラミングという行為自体に振り回されるのではなく、プログラミングを通してどうしていくべきかを考えることが大切。
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