単線図→複線図変換が苦手・・・という方向けにこの記事を作成しています。
一から手書きでポイントや図面作成の流れを追って説明しているため複線図変換が苦手な方でも理解できるようなかたちになっています。
第二種電気工事士では実技の候補問題として13問ありこの全てを理解することが合格するために必要です。
複線図を素早く作成するコツ
・何度も練習して慣れる
・作成するパターンを理解する
上記の二点です。では解説をしていきたいと思います。
※2020年度・2018年度・2017年度の候補問題と同様です。
時間配分と作成パターンを理解する
第二種電気工事士の時間配分と作成パターンをまとめると下記の通り。
- 施工条件の確認・・・60秒
- 複線図の作成・・・180秒
- 見直し確認・・・60秒
合計300秒。5分が最終目標です。5分で作成すると残り35分が作成時間にあてることができるため、かなり余裕を持って作業ができるからです。
- 単線図に記載のある電源、器具などを同じ配置で記載
- 電源の接地側をSW以外の器具につなげる
- 電源の非接地側をSWとコンセントにつなげる
- SWからそのSWに対応する器具をつなげる
- リングスリーブと線に色をメモ書きする
慣れるまでに時間はかかるかもですが、慣れたら同じことの繰り返しなので感覚が掴めてくると思います。そこまでやり込むことが必須かなと。
2019年度候補問題No9
上記の図は単線図になります。これを複線図に直していきます。
No9は「接地極付接地端子付コンセントの接続の施工」についてです。
- 電源からの接地側電線は全て白線を使用
- 電源から点滅器及びコンセントまでの非接地側電線には全て黒線を使用
- 接地線には緑線を使用
- コンセントの接地側、ランプレセプタクルの受金ねじ部の端子、引掛シーリングクローゼットの接地には白線を使用
施工条件は超重要です。線の色に指定がある場合、間違えてしまうと即不合格です。なので始めに必ず確認しましょう。ここでは複線図に変換した場合に関係がある部分だけを抜粋しています。
手順1:単線図に記載のある電源、器具などを同じ配置で記載
単線図の器具を複線図にして並べます。ざっくりこんな感じ。
手順2:電源の接地側をSW以外の器具につなげる
電源から接地(白線)を各器具に接続していきます。
手順3:電源の非接地側をSWとコンセントにつなげる
手順4:SWからそのSWに対応する器具をつなげる
SWに対応する器具は一択なので間違えることはありませんが、複数ある候補問題の場合は色つけしておくと間違える可能性を潰せます。
ついでにコンセントからの接地もこのタイミングで書いておきます。色は緑。
本番ではフリクションペンを用意しておいて色分けすると格段にスピードが早くなります。
手順5:リングスリーブと線に色をメモ書きする
リングスリーブの数をまとめた表があるのでこちらを参考に記載していきます。
基本ルール
・電源のWでつながるものは全部W
・電源のBでつながるものは全部B
・3本ケーブルが必要な場合は余りにRを使用
最後にリングスリーブと配線に間違いがないか確認して完成です。
時間短縮のコラム:VVFストリッパー使用を推奨
・安全に施工をしたい
・電工ナイフが使いにくい
・ケーブルを剥く時間を短縮したい
この悩みを解決してくれるのが「VVFストリッパー」
ぶっちゃけ「VVFストリッパー」があれば二種は電工ナイフ及び定規を使用しません。
なぜなら被覆を一発で剥くことができ、ストリッパーの側面に定規が付いているからです。時間短縮はもちろん、スペースの狭い会場で無駄に工具を置かないことは作業効率UPに貢献します。
冗談なしにほぼノーリスクで施工時間を5分くらいは短縮すること可能です
特におすすめのVVFストリッパーは「HOZAN P-958」で間違いないです。
VVFストリッパー 電気工事士試験対応 ワイヤーストリッパー P-958
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コピー用紙・スケッチブック、キャンパスノートと選択肢がありますが書き味とコスパ、管理のしやすさを考えるとキャンパスノート一択。
名入れ ボールペン パイロット フリクションボール3 ウッド ブラウン LKFB-2SEF-BN
SWと器具の対応や電線を色分けするときに超絶便利。ボールペンと異なり修正ができるので図面も綺麗に作成及びスピードアップ。また、消しゴムが不要なので作業スペースを圧迫することもありません。
名入れVerを買ってモチベを上げていくと勉強の継続にもつながります。