✔️通信建設業で必要とされる資格ってどんなものがあるんだろう?
✔️そもそも通信建設業界で資格って必要なの?
そんな疑問に対して記事を書きました。運営者が通信建設業界に勤めていた経験談をもとに「通信建設業界」ってこんな業界だよということを紹介しまう。
この記事では元請視点での「通信建設業界」の「資格取得の必要性」についてまとめています。
※記事を作成するにあたり、一般的に公開されている情報を元に作成を行っており、情報元については各種、出典やリンクを結んでいますが万が一企業の守秘義務には違反する情報があれば修正いたしますのでご連絡下さい。
なぜ資格が必要なのか?
結論は「資格がないと実務経験を積むことすら難しい」という点と自分に採用権限が与えられたら資格を持っているかを重視するだろうと考えました。
①資格も経験もない人
②資格はないが経験がある人
③資格があるが経験がない人
④資格も経験もある人
上記のように①〜④のカテゴリの人材を採用すると仮定すると優先度が④>③≧②>①の順位になりましたので解説します。
①資格も経験もない人
①に当てはまるカテゴリとしては「新卒」です。現時点では、資格や経歴などはないがポテンシャルで採用されるケースになります。
✔️身だしなみ、態度
✔️論理的な話し方
✔️社風にフィットしそうかどうか
通信建設業界の志望動機の作り込みについてはこちらで紹介していますので参考にどうぞ。【業界紹介】通信建設業界の志望動機を解説します。
②資格はないが経験がある人
②に当てはまるカテゴリは「中途採用者」です。採用段階では「現場経験があり、責任ある立場なのか」が判断がつかないことがあります。
✔️実務や現場経験はごまかしが効く
✔️無資格で経験を積んでいた
✔️資格が適用されないレベルの実務経験
現場知識は大切ですが「とある分野に突出している可能性」があり、知識の網羅・体系化がなされていないことが多いです。
また、独占業務系資格が必要な業種だが「資格なしで経験豊富なパターン」の場合は、資格が適用されないレベル実務経験ということも考えられます。
③資格があるが経験がない人
③に当てはまるカテゴリは「新卒」及び「中途採用者」です。入社前に資格を取得しており前提知識を持っていることが共通点。
✔️資格が必要な部署に配置できる
✔️資格研修をある程度省略できる
✔️会社として資格保有者をアピールできる
独占業務系資格を取得していないと業務自体が行えないので実務経験を積むことができないし、発注者視点で見ると無資格者が作業するなんて安心感がありません。
①医師免許を持っている医者に診てもらう(経験は浅い)
②医師免許を持っていない医者にもてもらう(経験豊富)
99%の方が①を選択すると思います。それと同じで電気通信の分野は資格を持っていないとできない。または信頼が得られないことが多く、必然的に必要になってきます。
電気の知識がない人間が作業すると感電して亡くなったりなんてこともありますし、電線を適切に選定していないと電圧降下で機器が起動しない場合や許容電流を超えてしまい火災の可能性もあります。
そのため資格の有無というのは通信建設業においてとても重要なものになります。
④資格も経験もある人
④に当てはまるカテゴリは「中途採用者」です。②と③がハイブリットされた優秀な中途採用者に多いと思われます。採用活動をしている人事からすれば一番欲しい人材です。
以上の理由から、④>③≧②>①の順位になります。
なぜ資格がないと実務経験を積むことができないのか?
基本的に通信建設業で使用する資格は業務独占系の資格を使用します。電気工事士や工事担任者などがそれらにあたります。
仕事をする上で必須で必要でなければ作業をすることすらできません。そのため資格を取得しないとスタートが始まらないのです。
資格がなくても現場に入って資格取得者の補助はできますが資格が必要な作業はできないため、肝心な部分が理解できずに終わってしまいます。
資格を取っても資格だけの頭でっかちと批判される?
資格は取得するに越したことありません。しかし、たまに勉強していると批判されることもあり、大抵批判している方は基本的に資格を持っていません。
批判されてもスルーでOK
資格を持っている方は資格の重要性を知っているので参考書を貸してくれたり、勉強していたときの体験談などを教えてくれたりします。
その体験談をもとに「資格の勉強」だけに囚われるなよ。実務も並行してやるんだよというのであれば説得力がありますが資格だけの頭でっかちといってる方は「マイナスな発言」しかしません。そのためスルー推奨します。
資格取得のための勉強を始めるタイミング
若ければ若いほど良いです。早く取得できればその分、実務経験も積みやすいのでその分野の下位の資格から始めましょう。
そして実務経験を積むのと並行して高難度の資格を取得していくことがおすすめ。ある程度、年齢をむかえた場合でも知識を学ぶことで損はないので始めるタイミングで区切る必要はないと考えています。
勉強仲間を作ろう
同僚と競い合って資格試験の勉強をすることを推奨します。資格取得の勉強は孤独になりがちなので、モチベーションが保ちにくいです。そのため、やる気が出ない▶︎勉強が捗らない▶︎不合格のパターン。
職場で誰も資格を勉強する人がいない・・・とのこともあるのでSNSを活用することもひとつの案だと思います。SNSにハマりすぎて勉強が疎かになってしまうと本末転倒なので注意する必要があります。
通信建設業界で必要とされる資格一覧
資格名 | 優先度・備考 |
---|---|
工事担任者 | 取得必須 |
電気通信主任技術者 | できれば取得したい 電気通信の資格の最高峰 |
第一種電気工事士 | できれば取得したい |
第二種電気工事士 | 取得必須 |
認定電気工事従事者 | できれば取得したい 第一種電気工事士までのつなぎ |
電気主任技術者 | できれば取得したい 電気資格の最高峰 |
電気通信工事施工管理技士 | できれば取得したい |
第一級陸上特殊無線技士 | 移動体工事に従事するなら必須 |
第一級陸上無線技術士 | できれば取得したい 無線資格の最高峰 |
消防設備士 | できれば取得したい |
資格取り方選び方全ガイド 2021年
まとめ
✔️工事担任者
✔️電気工事士
✔️陸上特殊無線技士
特に、上記の資格がないと業務自体が遂行できませんので実務経験も積むことが難しくなります。通信建設業界を志望する場合はこれらの下位資格から取得していき、入社後に高難度のものを取得することがキャリアアップにつながります。