資格取得

【第一級陸上無線技術士】合格までの最短方法について解説!

一陸技をどうしても短時間で取得したい!

第一級陸上無線技術士を理解して合格するためではなく、とりあえず業務や転職に必要だから取得したいと考えている方向けに最短で取得できる方法について自分の体験談を踏まえまとめています。

第一級陸上無線技術士を本質から理解して、業務に役立てたいと考えている方はブラウザバック推奨です。まず、取得する。その後、実務経験を通して本質的理解を深めたいと思っている方向けの記事になります。

【第一級陸上無線技術士】取得にあたりオススメ参考書を紹介!第一級陸上無線技術士資格を取得する際に使用した参考書のレビューをしています。今後、第一級陸上無線技術士資格を取得考えている方向けの記事になります。参考書選びの際に、参考になればと思いこの記事を作成しています。参考書難易度に合わせて解説。...

第一級陸上無線技術士資格とは?

無線従事者資格は、主として陸上の無線局の無線設備の技術的な操作を行うためのものです。この「陸上無線技術士」資格には、第一級陸上無線技術士と第二級陸上無線技術士があります。それぞれの資格の無線従事者が操作することができる主たるものは、次の通りです。

第一級陸上無線技術士の操作範囲

放送局、電気通信業務用等の固定局、無線測位局等すべての無線局の無線設備の技術的な操作を行うことができます。

第二級陸上無線技術士の操作範囲

放送局、電気通信業務用等の固定局、無線測位局等すべての無線局の無線設備の技術的な操作を行うことができますが、次のように無線設備の空中線電力よる制限があります。

  • テレビジョン放送局を除く無線局の空中線電力2kw以下のもの
  • テレビジョン放送局の空中線電力500kw以下のもの

第一級陸上無線技術士と第一級総合無線通信士の操作範囲の違い

第一級総合無線通信士は下記の操作ができます。

  • 船舶と航空機に施設する無線設備(モールス電信を含む)の操作
  • 海上と航空関係の無線局(海岸局、海岸地球局、航空局、航空地球局等)の無線設備(モールス電信を含む)の操作
  • 陸上の無線局(固定局、陸上局、移動局、無線測位局、放送局等)の無線設備の操作

第一級総合無線通信士と取得すると第一級陸上無線技術士以外の資格の操作範囲を網羅しており第一級総合無線通信士と第一級陸上無線技術士の両方を取得すると全ての無線局での操作することが可能になります。

ちなみに第一級陸上無線技術士のみだと、モールス信号の知識が問われないので、第三級アマチュア無線技士以上の通信操作はできません。

この両方の資格を取得した人を「一通一技」と呼び業界では神と呼ばれるようになるらしいです。

第一級陸上無線技術士資格の有用性・受験資格・合格率

モバイル系の無線局レベルであれば第一級陸上特殊無線技士でこと足りることが多いですが、第一級陸上無線技術士はテレビ局や電気通信事業の無線設備のほかに、海上保安庁、気象庁、運輸省航空局など、さまざまな場で活躍できるため需要は高いです。

第一級陸上無線技術士資格の受験資格・合格率

受験資格はなく誰でも受験が可能です。その合格率は例年25%程度で理系大卒程度のレベルといわれており、電気系や通信系を卒業した方でなければ合格は難しいでしょう。

工学3科目は120点中75点以上、法規は100点中60点以上という、それぞれ6割の合格基準が定められています。

無線工学A・Bは範囲が広いうえに、学校で学ばなかった専門知識が求められるため無線従事者資格の中でも最高クラスの難易度です。

第一級陸上無線技術士資格の個人的な難易度

第一級陸上無線技術士の難易度を類似する資格と比べてみると下記の通り。

完全に個人の主観です。

S:電気通信主任技術者科目免除なし4科目

S:第一級陸上無線技術士科目免除なし4科目

S:IPA高度情報

A:電気通信主任技術者科目3科目(専門、管理、法規)

A:第一級陸上無線技術士科目2科目(無線工学B、法規)

B:IPA応用情報

C:第一種電気工事士、工事担任者総合種、第一級陸上特殊無線技士

D:第二種電気工事士、工事担任者総合種以外

IPA資格の難しさとは

  • 1日で全科目を受験する体力が必要
  • 専門的な知識よりも問題読解能力や理解力が必要
  • 問題を解き切る集中力と処理能力が必要

圧倒的な文章量と問題量で問題の意図を理解しているかどうかを問われる傾向が強いです。

そのため、過去問を中心とした対策(同じ問題が出題される)があまり効果がありません。午前問題は知識を問う問題なので意味はありますが、基礎的な問題が多いので、勉強をしなくても正答を導くことができるものが多いです。

また、問題の運、自分の得意分野やとっつきやすい問題文で理解がしやすいかによって午後問題の難易度が変わってきたり、午後問題はスケジュール上、食事後に行うので睡魔に負けない集中力も問われます。

食事後の試験は本当に辛いです。過去、IPA試験で爆睡してしまい不合格になった経験があります(汗)

第一級陸上無線技術士や電気通信主任技術者資格の難しさとは

  • 膨大な出題範囲から出題される知識問題の量
  • 計算問題の複雑さ
  • 技術や知識に対する本質的理解

まず、出題範囲があまりにも広いことが挙げられます。大学で無線工学や情報通信を学んできた方向けの資格で知識がゼロの方を対象とした資格ではありません。

そのため一定の知識を前提として出題されています。例えば、第一級陸上無線技術士の無線工学Bでは、微分、積分、マクスウェル方程式といった数学的知識が素養として整っていないと無線工学の用語の意味すらなにを言っているのかわからない状態になります。

また、電気通信主任技術者の資格は複雑な計算問題は出題されませんが、知識問題の範囲が本当に広く、TCP/IPの知識からハードウェア、通信伝送路、無線通信やデータセンター知識など知っているかどうかで合否が決まります。

しかし、IPA資格と違って過去問に類似問題が多く出題され、科目合格制度もあるので、1発合格というより複数回受験することで合格を目指すという難易度設定です。

本質的理解をするならこれらの資格の難易度は跳ね上がります。

そのため、どちらが難しいかは一概に比べることはできませんが試験に合格するだけなら第一級陸上無線技術士や電気通信主任技術者はIPA高度資格より簡単です。

しかし、本質的理解をするとなると圧倒的にIPA高度試験よりも難しいと思います。IPA高度試験の回答を他人に説明し納得させることはできても、第一級陸上無線技術士や電気通信主任技術者の用語や計算問題を他人に解説し理解させることはとてもできません。

第一級陸上無線技術士資格の取得戦略

第一級陸上無線技術士はその難しさゆえに、少しでも簡単に取得したいと思うなら戦略を練る必要があります。

STEP1:工事担任者総合種、第一級陸上特殊無線技士を取得

STEP2:電気通信主任技術者を取得

STEP3:第一級陸上無線技術士を取得

理由としては基礎知識を見つけることと科目免除ができることです。

前提知識がある方はSTEP1をすっ飛ばして電気通信主任技術者から取得して科目免除を狙うのも良いです。

STEP1:工事担任者総合種、第一級陸上特殊無線技士を取得

まずは通信・無線の基礎知識となる核部分の資格を取得することが無難です。これらの資格は通信・無線資格の中でも特別、難易度が高いわけではないので勉強を2〜3ヶ月ほど積み重ねると取得できる場合がほとんど。

計算問題も少ないので、捨てても暗記科目できっちり対策を取れば問題なく取得できます。ここでつまづくようであれば第一級陸上無線技術士を取得することはまず不可能ですので諦めた方が良いでしょう。

勉強時間と参考書代、受験費用が無駄になってしまう可能性大ってやつですね。

【工事担任者】取得までの勉強法と体験談をレポート【業界で必須の資格】通信建設業界で働きたいと考えている方向けに「この資格を取得すると有利になる」というのを紹介します。「工事担任者」という資格は通信建設業界に勤めるためにはほぼ必須の資格で、「工事担任者」を取得すると就活・転職の際にアピールできます。...

STEP2:電気通信主任技術者を取得

工事担任者総合種の資格を取得すると電気通信主任技術者の1科目免除を受けることできます。(システム)

専門、管理、法規の受験となり負担が少し減ります。工事担任者総合種を取得しても科目免除が1科目だけなので、ここが効率が悪いなと感じたら、工事担任者を経由せずいきなり電気通信主任技術者に挑戦しても良いと思います

ただ、前提となる知識がかなり必要になってくるので、業界知識や通信、電気、NWの理論的分野や知識が薄い場合(大学で専攻していない、IPA資格などで受験経験がない)は工事担任者経由で通信のハードウェアや系式をなぞり、第一級陸上特殊無線技士で無線の知識を固めることを推奨します。

徐々に難易度が上がり、専門用語も複雑化してくるので、基礎的な部分さえ押さえていないと問題の意図や用語の意味すらなにがなんだかわからないといった事象が発生し、勉強が全く捗らなくなり、挫折します。

【電気通信主任技術者】確実に合格するためのロードマップ電気通信主任技術者の資格取得するために合格までの体験談はググれば出てくるけど、参考書や取得後の体験談などはあまりありません。それは電気通信主任技術者があまりにもマイナーな資格だからというのも要因のひとつですが。そんな情報が手に入りづらいこの資格を大きく掘り下げて、紹介をしている記事になります。...

STEP3:第一級陸上無線技術士を取得

電気通信主任技術者の資格を取得すると第一級陸上無線技術士の2科目免除を受けることができます。(基礎・無線工学A)

無線工学Bと法規のみの受験となり、勉強時間が単純計算で半分になり、負担がかなり減ります。法規は完全に暗記科目ですので実質的に攻略する必要があるのは無線工学Bのみとなり、計算問題の導出練習に集中することができます。

つまりは、第一級陸上無線技術士の2科目免除をするために、電気通信主任技術者を取得し電気通信主任技術者の1科目免除するために、工事担任者総合種を取得する。そもそもの基礎的な知識を学ぶために工事担任者や第一級陸上特殊無線技士を勉強するといったかたちになります。

第一級陸上無線技術士資格の勉強法

過去問の出題傾向が約9割を占めています。まったく新規の問題はほとんど出てこず知識問題は暗記すれば対応ができます。

計算問題や公式の導出については与えられる値やθが2θになっていたり条件が異なる場合があるので、正確にどうやれば答えが導くことができるのかを理解する必要があります。

しかし、ここでの理解は、導出や計算の方法の理解に留めておいた方が勉強する時間は短時間で済みます。

なぜかというと導出の先、基礎理論からどうしてこうなるんだろう?を突き詰めていくと、数ヶ月〜数年かけて学ぶ必要が出てくるはずです。アンテナごとに利得計算や特性インピーダンスの公式が異なったりして、とてつもなくパターンが多く非常に難解。

そのため、参考書などで式導出の過程を確認しても、「導出過程は難しいので結果を暗記しておくこと」といった解説が書いてあるものも見かけました。

が、基本的な勉強方法としては出題傾向をなぞりながら過去問を繰り返し勉強することが最適解になるので、過去問の解説が豊富な参考書を選択し勉強することが一番です。

法規の勉強法・ポイント

参考書は不要です。過去問5年分(5年*2回試験*5周)をすれば50回ほど類題やノウハウを重ねることができるので問題なく合格できます。

勉強時間の目安としては1回30分で1500分/60分=25時間の過去問演習時間。解説を見て暗記する時間が25時間の合計50時間ほどで大丈夫でしょう。

回数を重ねるうちに得意な問題と苦手な問題が両極端になってくるので、苦手な問題をつぶしていけるように解けない問題をなくすように学習すると良いでしょう。

運営者は用語の定義問題、電波の形式問題、宇宙に関する法規が覚えることが苦手で本番でも暗記不足で絞りきれずに間違えたので、「失点しないこと」を意識して取り組むことを推奨します。

電気通信主任技術者の法規を勉強していると法規は「公衆のためのもの」という概念が理解できていると思うのでそれに反した選択肢は確実に違うので、勉強する上がかなり役立ちました。

Amazonレビュー

記述の分量や内容については一陸技試験に十分な内容です。法規の参考書としては本書のみで十分。一陸特の法規に比べて放送局関係や較正関係、人工衛星局関係、包括免許や登録局関係、免許の継承関係など全般的により詳しい知識が必要なため、本書の内容をすべて覚えるのはやや苦労すると思います。

本書を読み終えたら問題演習をして、抜けているところを再び読むという方法で合格圏へ到達できます。重要な箇所が強調されて示されているなど、読みやすく覚えやすい配慮がされていて試験対策に有用で電波法令に関する一陸技試験対策の類書のなかでは一番取り組みやすいと思います。

無線工学Bの勉強法・ポイント

参考書及び過去問解説は必須です。というもの、勉強を開始した段階では過去問を解いてみて「一問たりともまともに導出できない」と思います。

運営者は過去問A問題0点、B問題0点でした。微分、積分はわかるけど、マクスウェル方程式の導出がわからない、問題の用語が何一つ理解できない。それゆえに問題がなにを言っているのかが謎。そんな絶望的な状態でした。

合格するためには割り切ることが大事です。問題の本質を理解するというよりかは解き方を理解するといった感じ。

パズルゲームだと思って過去問をひたすら演習していました。法規と同じように過去問(5年*2回試験*5周)すれば50回ほどの類題やノウハウを重ねることができるので点数が安定して取れるようになります。

法規と違って計算問題が時間がかかるので1回50分くらいかかって2500分/60分=41時間の過去問演習時間。解説を見て解き方を理解する時間が40時間の合計80時間ほどで合格ラインに乗ってくると思います。

計算問題のパターンは大きく3通りありパターン3が一番複雑で難しいです。どのパターンも出題頻度は同じくらいで合計で5〜7問くらい出題されています。

計算問題を全部落とすとさすがに合格は遠のきますが半分くらいは安定して取れるようになると知識問題でカバーできるので、まずは合格できるラインまで仕上げることが大切です。

パターン1

  1. λを求める
  2. 公式に値を代入する
  3. db表記に変換

特性インピーダンスなどの導出問題など

パターン2

  1. 公式に値を代入する

電圧反射係数の問題など

パターン3

  1. 公式に値を代入する
  2. 式変形をして値を出す
  3. 違う公式から値を出したものを代入する
  4. 最終的に値を求める

アンテナ利得の足し算、引き算をする、キャパシタンスを求める問題など

パターン1やパターン2は素直な問題が多いので覚えが早かったのですがパターン3は式変形を2回して求めるような問題が多いのでかなり苦戦をしました。

対数や√の問題でも電卓を使用することが禁止されているので計算ミスをしないように計算力を身につけておくことも必要です。また、よくでる対数の値は暗記しておくことが推奨されます。

問題によって、提示されていたり、いなかったりするので与えられるものと考えていると痛い目をみるときがあり。

暗記推奨なもの(底は全て10)

  1. log2=0.30
  2. log3=0.47
  3. log5=0.70
  4. logπ=0.50

これ以外は上記を組み合わせればほとんど導出できます

丁寧に理解をするなら、演習用のノートと理論をまとめる綺麗なノートの2種類に分けて勉強することがおすすめ。

Amazonレビュー

本書と過去問を購入しましたが、こちらの方がレベルが高く、本問題が全て解けるようになれば過去問は簡単に感じます。過去問はあくまでも過去問対応ですが、本書をやっておけば、ある程度新問題にも対応可能と思います。ただその分、やり応えはあるかと思います。

超重要な過去問集

出題傾向を掴んだり、解説がざっくり記載されているのでこの問題集を周回することがマストです。

第一級陸上無線技術士資格の体験談・思い

運営者は電気通信主任技術者資格で2科目免除し無線工学Bと法規の受験を予定していました。

勉強期間はクリスマスの後、仕事納めを行って世間がコロナモードになっていた時で約3週間ほど。1日5時間〜8時間ほどで総合計勉強時間は120時間くらいです。内訳は法規50時間、無線工学B70時間といったところ。

法規の問題を寝起きに解いて、解けない問題はメモ。ご飯を食べて無線工学をタブレットでひたすら計算式や導出を真似て書き続けました。

勉強始めはノートに万年筆で計算をしていたのですが、計算の量や修正追記であっというまにノートを消費するし所詮は計算式なので、見返すことは2度とありません。なので途中からiPadのメモ帳を計算ノート代わりに使用。

無限に計算式を書き続けることができるし、過去問PDFをiPadに入れておけばスキマ時間に目を通して少しでも勉強できるので便利でした。

会社の休憩時間や仕事が終わった後にオフィスに残って参考書とにらめっこし、問題を解いてから帰る。これをルーティン化し勉強しない日をつくらないように心がけていました。

特に意識したのは、わからない問題は基本的にはググることはせず、解き方のパターンを繰り返し行うことでした

ググってしまうと、さらに理解できない用語が出てきて、そこをさらに調べて、時間があっという間に過ぎてしまうことが予想できたので計算問題のパターンを覚えることに集中し「合格」することを目的とした勉強法を行いました。

無線従事者の資格の特性上、業務独占、必置資格になり、資格をとってからが実務経験を積むことで初めて意味のある資格という意味合いと解釈しており、まずは取得することを優先する必要があるので「合格」を目的とした勉強と割り切っています。

実務でマクスウェル方程式を使用する場面ってまずないと思いますし・・・。

・法規の過去問は5年分を4周して80点を安定して取れるような状態

・無線工学Bの過去問は5年分を3周して90点を安定して取れるような状態

にそれぞれ仕上げて、あとは問題運に身を任せてというスタイルでした。ここで失敗したのは無線工学Bの仕上がりが思ったより悪く、もう少し勉強時間を確保できていればなあと。

試験直前では、無線工学に関し合格できればラッキーといった感じでした。

以上、参考になれば幸いです。